なちょの本棚

読んだ本の記録

2026年6月に読んだ本まとめ

少し前まで寒い梅雨だったのが嘘のように、すっかり猛暑が続く日々になりました。

なんだか熱中症の初期症状のような頭痛があったり、気温の上昇に身体がついていけていません。

そろそろ夏を乗り切るためにも身体作りをせねば!

 

 

さて。

もう7月も半ばを過ぎてしまいましたが、先月読んだ本をまとめておこうと思います。

 

 

『深夜カフェ・ポラリス』秋川滝美

『キッチンが呼んでる!』稲田俊輔

『赤と青のガウン オックスフォード留学記』彬子女王

『片をつける』越智月子

『ダイエットの神様』南綾子

『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』越智月子

『4月1日のマイホーム』真梨幸子

『モノマネ芸人、死体を埋める』藤崎翔

 

 

 

 

先月読んだのは、8冊。

ここ数か月、だいぶ本を読むペースが落ちてきています。

 

色々と忙しくて落ち着いて本を読めていないのと、せっかくの隙間時間にSNSを見る時間が増えているのが原因。

 

ここのところ悩んでもどうしようもないことで悩み続けているので、ついついSNSで関連する投稿を見続けてしまうんですよね。

結局ただの時間の浪費になったりもしているので、そろそろ気持ちを切り替えたいところです。

 

 

7月前半もあまり読書が進んでいないので、後半はちょっとペースアップできたらと思います。

悩みが吹っ飛ぶような、夢中になれる本に出会えますように。

 

 

『うつくしが丘の不幸の家』

『うつくしが丘の不幸の家』町田その子

 

それでもわたしたち、この家で暮らしてよかった。

人生の喜びも悲しみもすべて包み込む、

本屋大賞受賞作家が贈る傑作家族小説。

 


海を見下ろす住宅地『うつくしが丘』に建つ、築25年の三階建て一軒家を購入した美保理と譲。一階を念願の美容室に改装したその家で、夫婦の新しい日々が始まるはずだった。だが開店二日前、偶然通りがかった住民から「ここが『不幸の家』って呼ばれているのを知っていて買われたの?」と言われてしまい……。わたしが不幸かどうかを決めるのは、家でも他人でもない。わたしたち、この家で暮らして本当によかった──。「不幸の家」で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族の物語。本屋大賞受賞作家による、心温まる傑作小説。解説=瀧井朝世

 


■目次

第一章 おわりの家――美容室開業に選んだ家を「不幸の家」と言われた女性。

第二章 ままごとの家――不仲の夫、家でした娘、反抗的な息子、迷える妻。

第三章 さなぎの家――男に騙された女性と、幼い娘を抱えたシングルマザー。

第四章 夢喰いの家――不妊治療がうまくいかず、離婚届を書いた年の差夫婦。

第五章 しあわせの家――恋人が置いていった子供と、かつて父に捨てられた私。

エピローグ

 

 

 

面白かったです。

 

先日読んだ『夜明けのはざま』がとても良かったので、同じ著者さんの書かれたこの本を手に取ってみました。

 

とある住宅地に建つ、一軒の家。

その家の住人たちが次々と入れ替わっていく様子を描く物語です。

 

それぞれ全く別の話のようで、家という媒体で少しだけ交わっていく住人たち。

それが実に絶妙な交わり方で、無理矢理感もなくて面白い。

 

いま住んでいる住人、その前の住人、その前の…と時間を遡っていくのも、一つの家の歴史を紐解いていくようで興味深く読むことができました。

 

ちょっと怖い話かと思いながら読み始めましたが、実際は心温まる一冊でした。

 

 


 

 

『ほんとはかわいくないフィンランド』

『ほんとはかわいくないフィンランド』芹澤桂

 

気づけばフィンランド人と結婚して、ヘルシンキで子どもまで産んでしまった。暮らしてみてわかった、ちゃっかり賢く、ざっくり楽しい、フィンランドの意外な一面。裸で大事な会議をしたり、いつでもどこでもソーセージを食べたり、人前で母乳をあげたり……。ちょっと不思議でなるほど納得。「かわいくない北欧」に笑いがこぼれる赤裸々エッセイ。

 

 

北欧雑貨やムーミン、マリメッコで有名なフィンランド。

日本でも北欧インテリアなどのお洒落なイメージですが、実態は…?

 

フィンランド人と国際結婚をしてフィンランドに住むことになった女性が、地味で堅実なフィンランドの実態を描くエッセイ。

妊娠、出産に関しての内容が多めでしたが、日本との違いがとても興味深かったです。

 

以前、フィンランド旅行を計画したことがありました。

その時は別の国に旅行に行くことになり、その後もコロナや私の妊娠出産などでこれまでフィンランドへは結局行けないまま。

とても興味のある国の1つなので、あの時に行っておけば…と思いながらこの本を読みました。

 

フィンランドでアパートメントを借りて、暮らすように旅をする。

いつか、そんな風にじっくりフィンランドを訪れたいと思わせてくれた一冊です。

 

 


 

 

『夜明けのはざま』

『夜明けのはざま』町田そのこ

 

自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。

 

地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦……。

 

死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す、『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ、新たな代表作!

 

 

 

すごく、よかったです!

 

家族葬を専門に行う小規模の葬儀社『芥子実庵』。

そこで働くスタッフや、葬儀に参加する人々が大切な人の死を巡り自分を見つめ直していく物語。

 

五つの章に別れていますが、どの章もとても胸に響いて余韻がすごかったです。

個人的には、二章『私が愛したかった男』が特に心揺さぶられました。

 

大切な人の死に向かい合わなければいけなくなった時、自分はどうなってしまうのか。

「大切な人の死を経験することのない家はない」という残酷な状況に何度も泣かされつつ、遺された者は逃げずに目を逸らさずに生きていかないといけないんだと思った一冊です。

 

 


 

 

『忘れ物が届きます』

『忘れ物が届きます』大崎梢

 

想い出の中に取り残されていた謎をめぐる、ミステリー珠玉集。

あの事件は、結局誰が犯人で、どう解決されて、彼や彼女はどうかかわっていたのだろう──。
知らされていなかった真相が、時を経て、意外なきっかけから解き明かされる。
多彩な趣向が味わえる、五つのミステリー。

 

 

 

長い年月を経て、過去に起こった出来事の真実が明かされていくミステリー集。

 

あの時、本当は何が起きていたのか。

時を経て明らかになる事実に、心を揺さぶられます。

 

タイトルや表紙のイラストから温かくのんびりとした小説かと思って読み始めましたが、人の死も絡んでくるような内容でミステリー要素強めでした。

 

若かった当時には理解ができなかったことも、長い年月を経て解決したからこそ理解できるようになることがあるのかもしれない。

過去に置いてきてしまった真実が、大人になった今手元に戻ってくることの意味について考えた一冊でした。

 

 


 

 

『モノマネ芸人、死体を埋める』

『モノマネ芸人、死体を埋める』藤崎翔

 

『逆転美人』の著者、書下ろし最新作

早くも全国の書店で大反響!

死体を埋めなきゃ芸人廃業!?

極上伏線回収ミステリー!

 


関野浩樹は、往年の名投手竹下竜司のモノマネ一本で生計を立てている。竜司本人にも気に入られ、晩酌のお供をして多額の小遣いまで稼ぐ順風満帆な芸人生活……のはずだった。ある夜、竜司が行きずりの女性を殺してしまうまでは!現場に呼び出された浩樹は愕然とする。竜司が捕まれば、モノマネ芸人は廃業必至!? 咄嗟の機転で完全犯罪を目論む浩樹だったが……。

 

 

タイトル通り、モノマネ芸人がとある死体を埋めることになった事件についてのミステリー小説です。

 

一種類のモノマネだけでなんとか生活できるまでの収入を得られるようになったモノマネ芸人。

そのモノマネの「ご本人」が殺人を犯し、半ば脅迫のような状況で死体遺棄を手伝わされてしまう。

犯行がバレてしまうんではないかとハラハラしながら読み進めました。

 

重苦しくなく軽快に進んでいくストーリーの中で伏線も多くあり、「なるほど、そうくるかー」という終わり方で面白かったです。

出てくるモノマネ芸人の名前も、絶妙にありそうな名前ばかりでクスッとしました。

 

一風変わったシチュエーションのミステリーを読みたい方におすすめの一冊です。

 

 


 

 

『4月1日のマイホーム』

『4月1日のマイホーム』真梨幸子

 

今日〈エイプリルフール〉に起きた惨劇は、すべて噓!?

衝撃の結末が待つ、ノンストップ“家(イエ)ミス”×イヤミス! 

 

東京都S区の分譲住宅「畝目4丁目プロジェクト」。念願の新居に胸膨らませ引っ越してきた住人たちだが、ある家から死体が見つかった。この土地にはかつて、昭和30年代に往年のスター・未唯紗英子が建てたアパートメントがあり、大量殺人事件が起きたという噂が――。土地の因縁か、事故物件か。大ヒット『6月31日の同窓会』に続く“日付シリーズ”第2弾は、怖いけどやめられない、中毒性100%ミステリー!

 

 

23区内に建てられた分譲住宅で起こる事件を描くミステリー作品。

 

5軒の小さな分譲地なので互いの事情を探りつつ、次々と事件が展開していく様子にページをめくる手が止まりませんでした。

どうなるの?どういうこと?と読み進めていったら、あっという間に読了。

 

イヤミスと紹介されているだけあってイヤなモヤモヤが残る終わり方ではありますが、読んでいて面白い一冊でした。